小学生のガタガタ(叢生)の歯並び治療
投稿日:2017年1月9日
小学生のガタガタ(叢生)の歯並び治療(小学3年生)
小学校3年生、ガタガタの歯並びを保護者の方が気にされ、来院されました。(2015年5月)
ガタガタの歯並びを見ると、どうしてもスペースが足りないことに目が行きますが、実はスペースの問題だけではありません。
咬み合わせの高さも足りません。
前後左右の2次元だけではなく、高さも含めた3次元で歯並びを考えていきます。
歯にかぶせ物をつけて、咬み合わせを高くしたところです。(2015年12月)
下の前歯の見え具合から、咬み合わせが高くなったことがわかると思います。
オーバーレイ治療と言います。
ここからワイヤーをかけて、前後左右的に歯並びを整えていきます。
2017年1月の写真です。
大人の歯が生えてきました。大人の歯が生えるススペースがある程度確保されました。
もう少しスペースを作って、すべての歯が生えそろったところで装置を外す予定です。
矯正治療・歯並び治療には多くの流派や考え方があります。
成長を予測することは不可能だから、乳歯がある間は矯正治療をせず、すべて生えそろってから治療をすべきという考えもあります。
とはいえ、子供のころから治療を行えば、大人の歯(永久歯)を何本か抜いて、抜いてできたスペースを使って歯を並べるという可能性を低くすることができるので、意味はあると思います。
治療費は現在のところ 275,000円+5,500円/月(税込) です。
しかし、材料費と人件費の高騰から、30万円程度を検討しています。
年齢 | 8歳 |
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治療費 | 275,000円+5,500円/月(税込) |
リスク・注意点 | ・矯正に伴う歯の痛みや違和感を感じる場合がございます。。 ・計画どおりに歯が動かない場合があります。。 |
小学生のガタガタ(叢生)の歯並び治療(小学2年生 女子)
小学生の女の子です。ガタガタの歯並びを気にして来院されました。
大人になってからも矯正治療はできますが、顎の関節はその頃にはかなり悪くなってしまい、歯並びは治っても顎の機能は改善しないこともあります。
また、顎の大きさも出来上がっているので、何本か歯を抜いて並べなければなりません。
小学生から治療すれば、歯を抜かずに矯正できる可能性が高まります。
乳歯が残った状態から始めた方が歯を抜くリスクを減らし、かつ、治療費も安くなることを説明し、治療を開始しました。
術前です。
ガタガタの歯並びの場合、スペースが足りないのはもちろんですが、かみ合わせの高さが足りないことも多いです。
そこで高さを作るために被せ物を入れました。
この被せ物をオーバーレイと言います。
オーバーレイでかみ合わせの高さを作ったのち、ワイヤーで歯並びを整えていきました。
かなり歯並びが整ってきました。
全ての歯が永久歯(大人の歯)に置き換わってかみ合わせができたため、先日装置を取り、治療完了となりました。(2019年)
お疲れ様でした!
小学生にとっての2年半は大人にとってのそれよりも、はるかに長く感じたと思います。
心よりお祝い申し上げます!
年齢 | 8歳〜11歳(普通よりも永久歯の生えてきた年齢が早めでした) |
費用 | 330,000円+5,500円×30ヶ月(税込)=495,000円(税込) |
リスク | 永久歯に全て生え変わる中学生からでも矯正治療はできるのですが、小学生という体の発育が著しい時期に歯並びの不正が原因で、顎や顔の形が不正な方向に発育することをできるだけ抑えるために、小学生から歯並びを育てていく。 また、仮に永久歯の歯並びに不正が残っても、抜歯してスペースを作って歯並びを整える可能性を低くすることもできる。 メリットが大きくリスクが低い。 よく歯磨きをしないと、虫歯になりやすい。 |
小学生のガタガタ(叢生)の歯並び治療(小学3年生 女子)
小学校3年生の女の子です。歯並びを主訴として来院されました。
真ん中から数えて左へ(向かって右)2番目の歯が内側に入っています。
こういう症例は多くの場合、顎が左(向かって右)にずれて成長し、ゆがんだ顔や顎関節症になりやすくなります。少なくとも左右対称な顔にはなりにくいです。
歯がガチャガチャになるという事は高さが足りないという事でもあります。
もしこの高さで歯並びを整えたら、上下の歯がどちらも出っ歯気味になってしまいます。
そこでまず、高さを作りました。
乳歯を全く削らず、その上に金属のかぶせ物をかぶせて噛み合わせを高くしました。
むやみに高くしているわけでは無く、CADIAXで顎の動きを測定し、咬合器を用いて作っています。
1ヶ月後です。
上下の歯の隙間が少なくなっているのがお分かりいただけるでしょうか。
顎の位置が変化してきているのです。
半年後です。
ガチャガチャな歯並びは大分改善してきました。
しかし、上の犬歯はまだ入りきらず、このままでは軽い八重歯になってしまいます。
もう少し継続していきます。
約2.5年の治療後です。
歯を抜くことなく、自然な歯並びにすることができました。
きゅうりやヘチマを想像してください。
曲がった状態で大きく育ったものを後からまっすぐにすることは難しいです。
しかし、小さい時に重りをつければまっすぐ育てることができます。
子供の歯並びも同じです。
歯並びが出来上がってからではアゴの形態も固まっていて、歯は並んでも骨格的には変わらないという状態になります。
金額は装置装着時に ¥330,000/税込、1ヶ月に1回¥5,500/税込、それが24〜36ヶ月です。
一見金額が高いように感じるかもしれませんが、アゴの大きさが小さいまま生涯を送ることによる弊害を考えるならば、むしろ非常にコストパフォーマンスが良いと思われます。
小学校2〜3年生のお子さんがいらっしゃる方は、ぜひ、ご一考下さい。
年齢 | 8歳女子 |
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治療費 | 330,000円+5,500円/月(税込) |
リスク・注意点 | ・矯正に伴う歯の痛みや違和感を感じる場合がございます。。 ・計画どおりに歯が動かない場合があります。。 |
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